消されるわけがないでしょう、と思いますよね。
はい、私もそう思っていました。でも事実なのです。
これを知って「パブリックコメントに意見を書かないと」と思ってくださったら幸甚です。もし、あなたが都内在住や勤務ではなかったら、周りの人とお話してみてください。東京都でこの制度がこのまま開始されてしまったら全国へ広がり、日本のどこでも同じ状態になるでしょう。
問題点を抜き出しておきます
パートナーシップ制度の素案『1、制度創設の目的 』の中にある、
※ 「性的マイノリティ」とは、性自認が出生時に判定された性と一致しない者又は性的指向が必ずしも異性のみではない者 をいいます。
という箇所です。
後半の性的指向が異性のみではない者→LBGの人のことです。問題はありません。
問題は前半です。「性自認が出生時に判定された性と一致しない者」
これは、”一致しない”というだけの基準なので、「私は性自認は女性です」と主張した身体男性もあてはまるのです。このような曖昧な基準で法律や条例が成立してしまうことで、女性が消されてしまうことを危惧しています。
トランスジェンダーの人を否定しているのではありません。
その人が、スカートを履いたりメイクをしたりするのは自由です。性的役割による規範(=ジェンダーロール)は解体されるべきです。ドレスが好きな男の子がいてもいいし、サッカーの好きな女の子がいても良い。
ところで、最近水泳のリア・トーマス選手が女性の新記録を更新したことから、某作家氏が女性の競技で賞金が高額のスポーツに「性自認が女性だ、と身体男性が稼ぎにくることも現実に起きてくるだろうな」とツイートし、自身も男湯に入ると落ち着かない、女湯の方が落ち着くだろう。でも好きなのは女性だから…という意見を表明して話題になりました。
https://www.bbc.com/japanese/61862354
数年前にお茶の水大学が「トランスジェンダーの入学を受け入れます」と発表した際にも、この某作家氏は「よーし、今から受験勉強に挑戦して、2020年にお茶の水女子大学に入学を目指すぞ!」とツイートし、多くの人がふざけるな!と怒っていました。
その当時私は、”トランスジェンダー”とは、「トランスセクシャルの人で、手術を希望している/実行しているほど自分の身体に違和感を持ち、苦しんでいる人」だと思ってました。
しかし…、調べてゆくうちにトランスジェンダーというのはとても広い概念であり、女装しただけ、メイクをしただけの身体男性も”トランスジェンダー”であるということがわかってきました。ですので、某作家氏も、トランスジェンダーであるのかも知れません。
そうはいっても、かつらをかぶってメイクをした身体男性の人と「性自認が女性だ」というだけで、あなたは女湯に一緒に入れますか?男性器は股間についたまま、です。
自分には無理ですし、子どもが一人の時に女湯でそういう人に遭遇した場合には「逃げなさい」と教えます。
内心のことはわかりようもないからです。
女湯、トイレなどの女性の安全のための場所は、あくまでも身体の性別が基本だと思います。
身体の違いを知っていますよね
私たちは身体測定で男と女でわけて測定し、平均値をだし、そうして成長してきました。男子の遅い子のタイムでも、女子の早い子のタイムと同じくらいなのか…と走る速さの違いも「身体が違うから」だと実感しつつ成長してきた筈です。
しかし、”身体に差はない”と性自認のみで性別を変えられる派の人々はいうのです。
身体に差はないと言いながらも、「身体が男性で性自認が女性」の人は女性競技で勝負をします。
ローレル・ハバード氏も「身体が男性で性自認が女性」の人です。この人は初めてオリンピックにトランスジェンダーが参加した実績を作った人。
44歳です。身体女性のこの種目の現役選手の平均年齢は20歳くらい。さて。
その2年後、サモアであった大会パシフィック・ゲームズの87キロ超級で優勝すると、不公平だとする非難が湧き起こった。生まれて30年間、男性として生き、2012年に性別を変え、33歳でトランスジェンダー女性だと公表。その後、競技生活を再開させたためだった。
https://www.bbc.com/japanese/58053291
このハバード氏と反対の、トランスジェンダーの身体女性で「性自認が男性」の人は、本来なら男性競技に参加しそうなものですが、実際には“女性の競技”に参加しています。
ですから身体女性の競技者は、とにかく不利な状況におかれます。
実際、LGBT先進国では女性学生が女性枠の奨学金をトランスジェンダーの身体男性に奪われてしまったと伝えていました。
また、リア・トーマス氏は更衣室で男性器をブラブラさせたままうろついているのを女子生徒が抗議するという事態にもなっています。
似たことは実は、まだ「性自認のみで性別変更が出来るわけではない」日本でも起きています。
スポーツジムで、「身体男性が性自認が女性」だから、女性の更衣室を使わせてほしいといった裁判がありました。その身体男性は既婚で未成年の子供がおり、手術はしたものの戸籍の変更は出来ない状態です。戸籍は男性のままだが身体が女性だから、女性のスペースを、と要求したのに対して、ジム側は「あくまで戸籍の性別で」と伝えたというもので、示談となっています。
もしこの身体男性が「パートナーシップ制度」を使い、女性同士のカップルとして申請したら証明書はオンラインで発行され、名前も女性のような通称名が記載されます。
この証明書を提示され女性の更衣室、シャワー室の利用を求められたら、「戸籍の性別は?」と聞きにくいでしょう。もしかしたらその証明書でそのまま女性のスペースに通される可能性があるかも知れないのです。
また、この「婚姻して子供がいる」状態、つまりは男性器を使って女性と性行為が出来たということです。所謂男性と女性の性行為をした、この人を女性だと思えるかどうか。
自分は、女性だとは思えません。
大学の講座、学校、メディアからの情報
大学の特別講師として、上記と同じような人が呼ばれた臨時講義があったそうです。以前フォロワーさんが教えてくださいました。
大学に「既婚の身体男性、子どもがいる、性自認が女性だという人」がきて、「特例法で未成年の子どもがいるから戸籍の変更は出来ないけれど、性自認は女性です。ですから、女湯に入ります。これが私です」というような内容だった。周りはみんな好意的な反応で、私一人がおかしいのかと思った。だから普段からトランスジェンダリズムのおかしい点をツイートしているあなたと話してみたかった…と。
その話を聞いて、私は非常に驚きました。教育機関に入り込んで、“この人はトランスジェンダーだ”と大学生に既に教え込んでいたことに。
私たちは、「トランスジェンダーとは、手術を希望する、身体と性自認の違いに苦しんでいる人である」と、メディアの流す情報から思い込まされます。流される情報は非常に巧みです。
職業フェミニストや人権派として活躍している女性たちも、”トランスジェンダーとの共存、差別のない世界の素晴らしさ”を語ります。最初にこの問題を知って調べようと思った人は、大手の職業フェミニストのほとんどが賛成の立場であることに驚きを隠しません。フェミニストなら反対しそうな案件なのに、諸手を上げて賛成しているのですから当然です。
あなたにお願いです。「どうも思ってたのと違うようだな」と気がついたら、海外の様々な出来事へ目を向けてみてください。↓
・女性の性被害者センターの長に、トランスジェンダーの「身体男性の性自認が女性」の人が就任し、それに反対する女性たちに「LGBT教育をしないといけない」と発言し、恐らく実行されること。
・「生物学的には女性か男性しかない」とツイートした女性が差別者として職場を追放されたこと。
・フェンスにサフラジェットカラーのリボンを結んだら、差別だと通報され警察がきて逮捕されたこと。
・レズビアンの出会いのためのアプリに、身体男性で性自認が女性だという人がたくさん登録されていることを身体女性のレズビアンが警戒していること。
・女性刑務所へコンドームが配られたこと。(男性器があるままのトランスジェンダーの身体男性が”性自認は女性だ”と女性刑務所へ移送されるのを防げない、強姦事件も防げないことから、苦肉の策)
身体女性だけの居場所はなくなり、女性差別や女性の統計をとる術も失われます。実質的に女性は、消されてしまうのです。
安全も失われます。
日本は保守的で今までLGBT先進国からみると遅れていると散々指摘されていましたが、遅れていたおかげで先をゆく人々の姿からおかしな状態になっているのを、学ぶ事が出来ます。
ここで、紹介したいのはカナダの子供さんのいる父親のひとり、Chrisさん。主張をボードに書き、スタンディングを続けていらっしゃいます。
This should cause some waves.
— Billboard Chris 🇨🇦🇺🇸 (@BillboardChris) 2022年2月25日
I’m emailing this letter to more than 2000 school trustees and other educational staff, all across Canada. 💣 pic.twitter.com/1Z7FvBDSOP
私が彼を一番最初に知ったのは、スタンディングでデモをしている時に、反対派が三角コーンで殴りかかってきて、腕を骨折した事件でした。それでも彼は諦めず、色々な場所を訪れてスタンディングを続けています。
・間違った性別に生まれてきた人はいない。
・子どもに思春期抑制剤を使うのは間違っている。
・子どもを医療虐待から守ろう。
・青い物、乗り物が好きな女の子はそれが好きな女の子です。ピンクのもの、可愛いものが好きな男の子はそれが好きな男の子です。
すごいなと思うのは、様々な人と対話を試みているところです。
思春期抑制剤を使うと、若い女性なのに更年期障害、骨粗しょう症になったり、癌になりやすくなったりもするそうです。それから親の承諾を得ず子どもをカウンセラーや医療者に繋ぎ、トランスへの誘導を学校が行ったりもしていて、そのことに抗議もしています。彼の働きは本当に凄いです。日本でも彼のように、父親の立場で反対し活動する人がでてきたら良いのに、と思います。
日本でも徐々にトランスジェンダリズムの教育は広まってきています。小学生にむけたプリントもありました。じわりと広がってきている「性自認」を「曖昧なまま法律上の力を持たせてしまう」のが、今回のパートナーシップ制度です。
問題がややこしいので、読むのが大変だったと思います。お読みいただきありがとうございます。
少しでも危ういと感じたら、パブリックコメントを一言でも良いので書いてください。女性も当事者です。女性の消される日をただ待つだけではなく、アクションを起こしましょう。
※募集要項
【令和4年2月14日(月曜日)から同年4月11日(月曜日)まで
※Webフォームは、令和4年4月11日(月曜日)午前10時00分まで
※郵送は、同日必着】